私しか得をしないFGOと探索者主シリーズの話
探索者主シリーズでFGOとクロスするなら、探索者主は間違いなく異聞帯の王としての登場ですね
IT技術がブレイクスルーした「技術的特異点(シンギュラリティ)」。そこで汎人類史と道を違えてしまった世界がこの異聞帯…『星枢外殻都市 LIFEプロトコル』
人類はおおよそ3つに分かれていて、汎人類史より遥かに栄えているが機械的で無機質なアッパー・ミドルクラス。人類としての資格の剥奪に怯えるアンダー。人間以下、工業製品のAI。
初めにAIの世界に降り立った藤丸立香は、「汎人類史の世界とそっくりだ…」と滅ぼすことにブルーになるだろう。
そこでAIと仲良くなって絆を育んで、…ある日突然世界が滅びる。「AI箱庭型実験場、廃棄完了しました」その世界を丸ごと家畜以下のモノとして扱っていたことに藤丸君は憤るだろうし、そう扱っていたアンダーの人間こそが、将来的にAI(家畜以下)に落ちる運命にあると知って悲哀するだろう。
そんな構造の上には、職人気質でサーヴァント達も気に入るミドルクラスの人々が平和な日々を謳歌している。でもそんな彼らですら、サーヴァントが肉体を持っていないと知れば、まるで野の草木でも見るような目を向けてくる。
「なぁあんた、藤丸といったか。実存在(肉体)を持ってるところを見るに
あんたもミドルだろう?コレの管理はしっかりな。法律違反は人類貢献度的に拙いだろうに、気をつけなよ」
異聞帯の王である探索者主は、コナンと会っていないからAIを人間とは思っていない。藤丸君が怪我をすると痛いだろうと気を使うのに、サーヴァント相手だとまるで虫でも見るかのようだ。
自己成長する多層都市の中央、起動権限が集中するコアで支配者としての探索者主に会い、藤丸立香はFATAL BATTLEに挑む。一市民として会った探索者主は確かに人らしい人だったのに、今目の前にいるのはゼンマイ仕掛けと相違ない。
藤丸君が死生の意味を見せつけて、ようやっと彼は人間になるのだった。
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