マーリン主ネタでジンの七夜七晩

マーリン主ネタでひとつ。 バーボンは組織の中で妙な噂がある。なんでも、悪魔がその身に憑いてるだとか。 「ハッ、地獄に悪魔が居たとして何の不自然があるってんだ?くだらねぇ」「……ですが兄貴、バーボンの奴は確かに変なんです。ありゃ魔法か超能力でもない限り説明のつきませんぜ!」

そんな話があったからか、ジンは世間話でもするような気軽さでバーボンに銃口を突きつけた。 「……聞いたぜ。テメェには悪魔が憑いてるんだってな」「…貴方がそんな与太話を信じるとは思いませんでした。随分信心深いんですね」「抜かせ。だが、もし本当なら随分面白い余興だとは思わねぇか?」

馬鹿にするような下劣な笑みだ。 「ここでテメェのドタマぶち抜いて、それでも生きてたんなら悪魔も実在するってことだ。ひとつ賢くなれる。死んだとして、下の奴らもくだらねぇ噂にうつつを抜かすことは無くなる。良い事づくしだろう?」 「……本気ですか?」 ジンは嗤っている

バーボン妖艶に微笑み、するり、と銃口を優しく撫ぜた。 「それならご自由に。……ですが一方的に僕だけというのも面白くない。そこでひとつ提案があるのですが」「は、言ってみな」 「僕の撃つのは一週間後。それまでの間、僕は夜毎に貴方の夢を訪れましょう。7日……7日を貴方が乗り越えられたなら、僕は貴方に大人しく撃たれて差し上げますよ」 

バーボンの笑みもまた、下劣な嘲笑を示していた。アスコットタイに切れかけの蛍光灯が光を灯す。 「……良いだろう。精々辞世の句でも考えておくんだな」 それだけって、ジンは乱暴に銃口を下ろして踵を返した。

で、理想郷にて。 「……零、お前昔から煽り耐性低いよなホント。喧嘩を買う以外の選択肢ってお前には無いわけ?」「うるさい。ジンのあの馬鹿にした表情を見てないからそんなことが言えるんだ。キ〇ガイでも見る目をしやがってあの野郎!」「どうどう、落ち着けー俺に当たってもいいことないぞーー」

というわけで安室さんが7日の間毎晩マーリン主と一緒にジンの夢を訪れ、地道に嫌がらせ()をするんです。 初めは驚愕、信じられずにそれでも夜毎に夢は続いて、最後は限界まで飢えた手負いの狼みたいな眼光でバーボンを睨め上げるの。 「………殺すなら殺せ、悪魔が!」 「ふふ、僕も約束は守りますよ」

憐れむような嘲笑うような笑みで持って、もう一度バーボンは銃口をそっと撫ぜた。 「だって僕は悪魔ですから」 「…フルヤ君が悪魔だなんて知らなかったよ!」「やーい零のアクマーー!」「そこの外野煩いぞ!!!」

一望監視施設☆パノプティコン

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