転生者が与えられた能力は「エイリアン(映画)の全て」だった! 原作より前の話。まだ安室さんが警察学校に通っていた頃、道の側溝に奇妙な卵形の肉塊が落ちているのを降谷は発見する。のぞきこみ、もし事件性があれば通報しよう。そう思ったのが始まりである
瞬間、蜘蛛のような謎の生き物が肉塊から飛び出て降谷の顔面に張り付いた。もちろん人の力では剥がせない。 遠くなる意識、暗転する視界。 目が覚めた時、何故か降谷は公園のベンチに座っていた。肉塊はどこにも見当たらない。夢、なのか……? そういえば覚えのない朧な記憶がある。女性の声で…
「イケメン食い破るとかマジ無理、共生しよ、、、」
さて、それから数ヶ月後。
降谷は食堂で景光にからかわれた。「お前フードファイターにでもなる気かよwww」「…腹が減るんだよ。何故かは分からんが」「にしたって8人前はあるだろそれ。食べ切れるのか?」「正直言うと足りないぐらいだ」「え…」"
"数年は経過しただろうか。 降谷は酷い耳鳴りに悩まされている。道を走る車の音、遠い列車の走行音、歩行者の話し声。警察官になってまだ1ヶ月だ。慣れない生活にストレスが溜まっているのかもしれないと思い、降谷は十分な睡眠を心がけるようになった。 そういえば妙な夢を見たような。女性の声で…
「零くん鈍感すぎワロタ。尊い。そしてごめん…」
降谷は瞠目した。
何故か急に書類がボロボロと崩れ落ちてしまったのだ。報告に来ていた風見が「降谷さん、結構深く指を切ってますよ。大丈夫ですか?」と言った。それよりも書類だ。とりあえず予備の紙を出そうとして棚に手をかける。
棚が溶けた。
その晩のことである。 降谷は溶けた棚を適当に風見へ押し付けて帰宅した。己は超能力にでも目覚めてしまったのか……なにそれ格好良い。降谷の心は高鳴っていた。 風呂に入っている最中に腰に違和感を感じて、降谷は身体をねじった。尾てい骨が妙にゾワゾワする。と言うかやけに風呂場が狭いような。
次の日、降谷は風見を自宅へ呼び出した。上司特権である。職権乱用では無いので勘違いしないで欲しい。 おどおどする風見を室内に招き己の正面に座らせる。 「今日呼び出したのはほかでもない。超能力を超える大事件が起きたからだ」「……えっと、?」「端的に言うと俺に格好良い感じの尻尾が生えた」
黒の組織への潜入が決まった。非合法な人体実験の被害者という名目だ。 「化け物らしい化け物じゃねえか、なぁバーボン」化け物というか新人類なだけなので失礼な銀髪はここで処刑すべきか? 「随分と活きのいいスナック菓子ですね。今は空腹ではないんですが」 人肉を食べる趣味はないのでライブ感だ
……という感じで寄生されてもノーダメージな鉄壁精神の降谷さん(なんか格好良い能力手に入れてご満悦)と内側で爆笑しつつ萌えてるエイリアン主の話。
たぶん周りはシリアスしてる。風見さんとか相当悲痛なきもちになってる。
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