悪霊バーボン主と意外に仲がいいコナン君その2
コナンが駆けつけた時には、既に事は終わってしまった後だった。コナンを攫った犯人であるはずの男が四肢をぐちゃぐちゃにされた状態で床に散らばり、バーボンは空虚な表情でその亡骸を眺めている。 バーボンが色の無い瞳を向けた。
「へん、なんです」
「君が攫われてからずっと、変なんです。胸が、胸が酷く熱くて、掻き毟りたくなるほど不快で、ふかいで」「こんな感情はしらない」「噂に聞く恋にしては感じる場面が変でしょう?」「不安、でしょうか。でもそれにしてはあまりに暴力的で、我慢が効かない」
バーボンの瞳が泣きだしそうにコナンを見る
ようやっと、コナンはこの男の真実を得られたような気がした。
「…その感情、ぜってー忘れんなよ。二度と、一生」 人間は当たり前に喜怒哀楽を備え持つ。 「それが『怒り』だ。これまでお前が知らないが故に踏みにじってきた、それが」 バーボンが瞳に困惑を浮かべた。迷子のような頼りない瞳。
外道とは怒りの不在の中に産み落とされたのだ。
みたいな感じで徐々に外道から脱却するバーボン主と、生粋のセラピストコナン君の話とか。 たぶんスコッチ(生存)はコナン君に感謝の五体投地をしてる。赤井秀一は到底納得できない怒りを抱えつつボウヤパワーで一旦停止。
コナン先生のスーパー感情教室。
「答え合わせな。さっきの動画で悲しい場面はどれだ?」「……A?いやB…やっぱAで!」「バーローAはモロ笑ってんだろうが!」「いや笑い泣きかなと…というかコレ難しすぎないかい?解ける人いる?」「常人なら誰でも分かる」「えっ」
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