不意に鬱々しい小説が読みたくなる病です……
「蘭ちゃんが酷い方法で殺されてしまい初めて犯罪者の心理を知ったコナン君が、邪悪かつ完璧なトリックで犯人を始末する話」
とか読みたい…。
そうであって欲しくないと祈りながら捜査する安室さん、理論ではなく感情で理解してやるせなさに震える毛利探偵
全部知っていてなお口を閉ざし、工藤邸で酒と煙草を掻っ込む昴さんと、その昴さんに泣き叫ひながら詰問する灰原さん。
そして毛利蘭の墓前でただ淡々とシャーロック・ホームズを読み続けるコナン君。
かつてない悪辣かつ芸術的な犯行に震撼する警視庁……とか
血が滲むほど拳を握り締めた安室さんが暴いて、それに「……ありがと」と一言感謝の言葉を呟くコナン君なエンドも良し。
完全犯罪が成立して、そのまま失踪したコナン君を捜索し続けるエンドも良し。
鬱々しいの……好きです……
帽子を深くかぶって
「……これは我々警察の落ち度だ。コナン君はまだほんの子どもなのだと、もっとよく理解していれば。犯人たちの悪意から、彼をもっと守ってやれていたら。――――なにより、蘭君を殺害した犯人を暴けていれば、こんな、ことには、」
って目暮警部が目を伏せるの
メディアはわずか7歳の子供が成した凶悪事件に沸き立ち、姉代わりの人が殺された経緯を連日報道する。
軽薄なコメンテーターがあれこれ言うのをTVで見ながら、無言で酒の入ったグラスをテレビに投げつけて歯を食いしばる昴さん。
そのときインターホンが鳴って、安室さんが訪ねてくる
「何故……何故彼を止めなかったッ!!!!」
ってガチ切れ状態で赤井さんの胸元を掴みあげる安室さんと、
「……君になら止められていたか、安室君?」
って酷いくまを目の下に作って自嘲する赤井さん
コナン君から昔貰ったチョコがポケットから出てきた高木刑事が、それを何も言わずそっと頬張る…とか
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