fateの夢小説で、衛宮くんの同級生に生まれる転生オリ主の話とか。
「転生」なんていう型月的に尋常ではない出自のせいで、色々変な能力が付属してるの。
一つ目は未来視。
正確には未来が見えてるわけじゃなくて、キノコ神の書く未来(小説)が見えるってだけ。
「衛宮、お前は本当に愛されてるなぁ…」
「はぁ?なんだ、藪から棒に」
「お前は神様の寵愛を受けてるって話だよ。自覚無いのか?」
「…あるわけないだろそんなの。慎二に当たった福引カッ攫われたことならあるけと」
よく空中をぼやっと眺めてるから電波君扱いされるけど、実はキノコ神の小説読んでるだけっていう。
日刊那須。最高かよ……
文学少年よろしく常に本を読んだり書いたり。
キノコ神の設定やら小説やらを記録してるだけ。
根源からの囁き声……幼少からやってたせいか、今では立派に協会から追われる身になってる。
二つ目は高い対魔力。
実は単なる異界常識(?)。
「現実世界」に魔術も神秘も幻想も、不思議なものは無いからネ。
そんな弱点物理なそげぶさん。
「運命の夜をこの目で見たい」という純粋かつ割と邪悪な望みの下に邁進してるの。
「お前さぁ、なんで衛宮の友達してるワケ?僕だから言うけど、お前ああいうタイプ苦手だろ?ま、僕もお前みたいな傍観者気取りは虫唾が走るけど」
「……慎二か。別に嫌いじゃないさ」
──「あの夜」を俺は気に入っているからな。
芸術品でも眺めるように衛宮くんを見守るオリ主(準チート)を咎める凛ちゃんとか、「異物が我の庭に何の用だ」って嫌悪するギル様とか、「その目、その言葉に感じる既視感は…」とマーリンを想起するセイバーとか。
「お前はこの結末を、初めから知っていたのだな」
「そうだな、衛宮。……綺麗だ。美しくて感動的で、情熱的で刹那的。流石は神様の愛した物語だ」
「…これが、こんなものが美しいと貴様は言うのか!?」
「相変わらずお前は堅物だな。英雄譚を楽しむぐらいの余裕は持つべきじゃないか?」
「貴様…」
人の感情を取り戻したオリ主が衛宮くんの運命を変えるエンドでもいいし、そのまま原作通りの最期を迎えてもいい。
変える場合はラスト、黄金の夜明けでセイバーの手を握り返す衛宮くんがいいな…
「俺の返事を聞かずに帰る気か、セイバー?」
「…士郎、貴方という人は」
って泣きそうに笑う士剣にしたい
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