探索者主とルパン系の事件簿

探索者主の続きを書くなら、…殺人AIを秘密裏に研究してたテロ組織!その野望の阻止に動くルパン三世一味! 無事その組織はルパンに壊滅させられたが、研究の一部が外部に流出してしまった。ある日偶然にもコナン君が殺人AIの停止コードを手に入れてしまったコナン君が命を狙われるようになるの

……というルパン劇場版風の話だけど、探索者主は襲い来る重機関銃を装備した軍事用AIロボットを見るやいなや「か…可愛いーーー!なにあれ!ちまっこい!癒し!!」とか騒ぎ始めるのよ。ルパンが「いやいやいや、どんな目ェしてんのよこの兄ちゃん!」「言ってる場合か!とりあえず逃げるぞルパン!」 

基本は探索者としての技能しか使わないんだけど、コナン君に頼まれると渋々''マナー違反''をしてくれる。 「うおっ、回避、回避振ります!」「矢吹さんだけ避けてどうするのさ!ハッキングしてあれを止めるぐらい簡単でしょうわ危なっ!」「おい坊主、この兄ちゃんマイペースすぎんだろうがよォ…」

「こういう時なんて言うんだっけ……萌え?激萌えだわ…キュンと来た」「矢吹さんの感性、僕全然わかんない!!」「えっ」 みたいにすったもんだの末、地下の防空壕跡に逃げ込んで追いかけっこ、あわやという所で探索者主の指パッチンひとつで機能停止するのです。「可愛いなぁ…小さい手作りAI…」 

一応事件は大事になる前にルパン&コナン御一行によって止められるんだけど、事は公安まで知れ渡る。公安内でもそこまでの技術力を持ったITスペシャリストの情報は把握してなくて、「協力者」にできないかと話が安室にも通ることになる。 実のところ、安室はこの前のトゥールスチャ事件を覚えている。

なので「彼は僕達の''領分''の外にいます。利用はおろか、手を取り合うことすら難しいでしょう」と硬質な声で黒田管理官に答えるの。管理社会の王の異質さを安室は理解している。アレは昆虫か…あるいはまだ見ぬ宇宙生物か。人間とは相容れぬ価値観を持った生命体だと。 でも上層部は分かっていなくて

結局権力の手に探索者主…矢吹輪を絡め取ろうと陰謀がうずまき始める。 今度は冤罪か、はたまた強硬策か。上層部が矢吹に手を出していることを知って、安室は蒼白になって弁明に行こうとするの。 でもいつも通り矢吹はコナンにちょっかいをかけていて、怒るどころか迷惑がる様子も無い。

「矢吹さん、貴方は…」「んー、久しぶりだなアムさんや。仕事は順調?」「っ、」「公安…だっけ。なんというか、やっぱ全体的に萌えだよなぁー。つたない感じとか、論理構造がユルユルな所とか」 矢吹は王として微笑む。 「この時代は実に、愛いものに溢れているね」

論理構造が複雑化しているがゆえに、コナン世界のもののだいたいが「可愛い」ものに見えている探索者主の話。赤ちゃんをみているような、おバカな犬をみているような微笑ましさを感じていた未来社会の統率者なの。

一望監視施設☆パノプティコン

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