赤井安室が両方転生者なネタ④
転生赤井さんは過保護なので、明美さんが任務に行くたびに毎回カンニングシート(feat. 千里眼)を渡してるの。
「毎度になるが読み終えたら燃やしてくれ(資料の束ドーン)」「……大くん、ホントに遠くから私の仕事見張ってたりしてないのよね?」「どうだろうな」
「……明美」「なに、大くん」
諸星大はそっと目を伏せた。心優しくそれ故に心配性なこの男のことを、明美はずっと憂いていた。
「……君は今から3年後の今日、必ず死ぬ」「っ!」「回避することはできない。何をしても、どう足掻いても、君は死んでしまう」「……」「死んでしまうんだ」
土気色の声だった。
「やぁね、大くん。未来のことに絶対なんて無いわ」「そうだな」「貴方の予言が外れたことないのなんて…知ってるけどね」「ああ」「……貴方、やっぱり嘘が下手よ」
男の左手は隠しようもなく震えていた。
「死んでしまう、じゃなくて、『死ななければならない』でしょう?」
黒の組織が壊滅するのに最も確かで強固なルートは原作のそれである。「目」に映る被害者達の嘆きと悲しみを最小に抑える方法とは、その道を辿ることにほかならない。
「……俺は、君を愛している」「知ってるわ」「愛しているんだ」「私もよ」
すまない、と声にならない声だった。
「ライ、いつまで湿気たツラしてる気ですか」「…うぅ……」「まだ名探偵君という計算外が残ってるでしょうに、まったくチキン男は面倒臭くて嫌ですね」「……君が今やってるゲーム、ラストで主人公が死ぬ」「!?!?」「あと例の週間漫画は来週ライバルが」「待っ、待ってくださいネタバレ攻撃は卑怯で」
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